wellness講座「自分で押してケアしよう 血圧コントロールのツボ」

血圧の異常は肩こりや頭痛など、身体の異常を招きます。冬は寒くなることや、鍋物など塩分の濃い食事が増えることで、血圧が急上昇しやすいといわれています。
そこでおすすめしたいのが、自分で簡単にできるツボ押し。ツボを押すことで自律神経が整い、血圧を下げる効果が期待できます。今回は、平成医療学園専門学校の増﨑太希先生に、血圧に効くツボについて教えていただきました。

この人に聞きました
増﨑太希 先生
平成医療学園専門学校
鍼灸師科

肩こりや頭痛に

天柱(てんちゅう)

うなじの真ん中のくぼみ(首を少し後ろに傾けるとわかりやすい)から親指1本分外側にあるくぼみのあたり。血圧を上げる要因の一つとされる筋肉の緊張を和らげ、肩こりやそこからくる頭痛の緩和にも効果的。

緊張の緩和に

内関(ないかん)

拳を握った時に浮かび上がる2本の腱の間で手首から指3本分ほどひじ側に向かったあたり。精神的な緊張が高まった時に押すと、副交感神経が優位になり、気分が落ち着き、血圧も安定するのだとか。乗り物酔いにも効果的。

即効性がある

人迎(じんげい)

のどぼとけから、少しずつ外側に指を動かし、脈を感じるところ。人差し指で軽く触れるだけで、自律神経の働きが整い、血圧を下げる効果が高いツボ。大きな血管がある部分なので、強く押すのは×。軽くなぞるぐらいの優しい力で触れましょう。

胃腸にも効果的

足三里(あしさんり)

膝蓋(しつがい)骨(ひざのお皿)すぐ下の外側にあるくぼみから指4本分下がったあたり。足の大きな筋肉を刺激して全身の血流を改善するため、足の疲れやむくみだけでなく、お通じにも効果があるそう。

ストレス対策にも

太衝(たいしょう)

足の親指と人差し指の骨の延長線が交差する、少しくぼんだところ。血行不良から起こる冷えの改善や、足の疲れを軽減します。押すことで気(エネルギー)の流れが整えられ、肉体疲労や精神的ストレスにも効果があるとされています。お灸などで軽く温めるだけでも◎。

ツボの押し方・ポイント

Q.ツボの押し方・ポイントは?

爪の先が白くなるぐらいの圧で、気持ち良いと感じる程度に押しましょう。押しすぎると、血管や神経を痛めることがあるので、要注意。「15秒押して10秒離す」を1セットとして、1日10セットが目安です。テレビを見ながら、お風呂あがりに…など気が付いた時にやるのが習慣付けのコツです。

Well TOKK vol.16 2020年1月7日発行時の情報です。