- トップ
- wellness講座
- wellness講座「自分で気軽に押せる ツボでむくみを解消しよう!」
wellness講座「自分で気軽に押せる ツボでむくみを解消しよう!」
むくみとは、体内の余分な水分がうまく排出されずに皮下組織に溜まってしまう症状のこと。湿度の高い夏は、体温調節や発汗作用などが乱れて水分の代謝が悪くなるため、むくみやすい季節です。また、冷房の当たり過ぎや冷たい物の取り過ぎによる冷えがむくみの原因になるとも言われています。学校併設の鍼灸整骨院で施術もされている、平成医療学園専門学校の芦沼由規先生に、むくみに効くツボについて教えてもらいました。

この人に聞きました
芦沼由規 先生
平成医療学園専門学校
鍼灸師科
むくみ解消のポイント
女性は男性に比べて筋肉が少ないため、体内の余分な水分をポンプのように押し出す筋肉の機能が弱く、むくみやすいと言われています。むくみを解消するには、バランスの良い食生活に適度な運動、疲れをためないことが大切。
簡単にできるツボ押しもおすすめです。セルフケアを毎日の習慣にしましょう。
脚のむくみに

豊隆(ほうりゅう)
外くるぶし(①)とひざのお皿の外側下のくぼみ(②)を結んだ線上の中間あたり。足の水分の流れを促すので、むくみを改善。胃と密接に関係するツボでもあり、胃痛や胃もたれなどにも効果的。せきやたんなど喉の不調も和らげます。
全身のむくみに

関元(かんげん)
恥骨から指4本分上で、おへその真下。下腹部を温めて血流をよくすることで、全身のむくみが緩和されます。体が冷えやすい夏におすすめのツボ。生理痛や下痢、腰痛の改善にも◎。気(エネルギー)が集まる元気を補うツボなので、疲労回復効果も。
※全身のむくみは重篤な病気が原因の場合があります。むくみがひどい場合は早めに医師の診断を受けましょう。
顔のむくみに

四白(しはく)
目の下にある骨のくぼみ。飲み過ぎや食べ過ぎで、顔がむくんだり、鼻水が出たりする時に効果があります。また、頭痛や肩こりの原因になる眼精疲労を和らげます。皮膚の薄い部分なので押さえすぎに注意しましょう。

頭維(ずい)
こめかみの斜め上、髪の生え際あたり。夏は湿度が上がり、気圧が下がるので、筋肉がこわばって頭痛を引き起こしがち。このツボを押すことで、顔の筋肉が刺激され、血流がよくなり、頭痛を緩和します。

翳風(えいふう)
耳たぶの裏の骨と、あごの骨との間にあるくぼみ。リンパを押し流すように、下から上に向かって指圧しましょう。冷房や扇風機などの冷たい風に当たり過ぎて起こる顔面神経麻痺(まひ)の対策にも。強く押しすぎると、頭痛を引き起こすので気をつけて。
ツボの押し方・ポイントは?
爪の先が白くなるぐらいの圧で、気持ちよく感じる程度に押してください。押しすぎると、血管や神経を痛めることがあるので要注意。「15秒押して10秒離す」を1セットとして、10セットずつ行いましょう。
Well TOKK vol.14 2019年7月2日発行時の情報です。