wellness講座「自分で押して簡単ケア 胃腸の不調に効くツボ」

気温が低くなる冬は体全体が冷え、内臓の動きも鈍くなりがち。また、年末年始に食べすぎや飲みすぎで胃腸のバランスを崩しやすい時期でもあります。そこで今回は胃腸の不調に効くツボについて、平成医療学園専門学校の上野暁生先生に教えていただきました。ツボへの適度な刺激は痛みや症状を和らげるだけでなく、自律神経を整えたり、ストレスを緩和させる効果もあります。日常生活に簡単に取り入れられるので、ぜひ習慣にして元気な毎日を過ごしましょう。

この人に聞きました
上野暁生先生
平成医療学園専門学校
鍼灸師科

胃痛・胃もたれに

梁丘(りょうきゅう)

膝蓋(しつがい)骨(ひざのお皿)の外側から指3本分くらい上がったあたり。胃痛や胃もたれの解消に効果的。腸の動きを正常にする作用もあるとされる。

胃腸の不調全般に

中脘(ちゅうかん)

みぞおちとおへそを結んだ線のちょうど真ん中あたり。消化不良の改善や水分代謝の促進などの働きがあり、胃腸の不調全般に効果があるとされる。カイロや温タオル、市販のお灸を据えるなどして温めるのもおすすめ。

自律神経の乱れに

労宮(ろうきゅう)

人差し指と中指の間で、指1本分くらい下がったところのくぼみ。疲労回復のほか、自律神経を整える効果もあるので、ストレスによる胃腸の不快感解消や食べすぎを抑制する効果も。手のひらのツボなので、普段から押す習慣をつけておくと◎。

食あたり・食べすぎに

裏内庭(うらないてい)

足の人差し指を折り曲げて、指の腹が触れたところにある足裏のツボ。消化器官の働きを促し胃腸の働きを整える作用があり、食あたりや食べすぎに効果的。腹痛や下痢、嘔吐、食中毒などにも効くとされる。

胃もたれ・食欲不振に

太白(たいはく)

親指の付け根にある出っ張った骨の下あたり。消化吸収の働きを促進するとされ、胃もたれや食欲不振に効果的。食前に押すと、胃腸の調子を整える予防的効果が期待できる。

押し方の目安・ポイント

Q1.ツボの押し方の目安は?

爪の先が白くなるぐらいの圧で、気持ち良いと感じる程度に押しましょう。押しすぎると、血管や神経を痛めることがあるので、要注意。「15秒押して10秒離す」を1セットとして、1日10セットが目安です。

Q2.ツボの押し方のポイントは?

上記で紹介しているように胃腸の不調に効くツボはいくつもありますが、自分で押してみて一番痛いと感じるツボを重点的に押すのが効果的です。不調が改善すれば、ツボを押した時の痛みが軽減します。

平成医療学園専門学校

鍼灸師や柔道整復師を目指せる専門学校です。
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Well TOKK vol.20 2021年1月12日発行時の情報です。