wellness講座「正しい口腔ケアを身に付けよう」

しばしば耳にする「口腔ケア」って何?口の中の健康を保つことが、どう体に良いの?今回は、その重要性と具体的なケアの仕方をミナミデンタルデザインクリニック梅田 南 清和先生に教えていただきました。

この人に聞きました
南 清和先生
医療法人 健志会 ミナミデンタルデザインクリニック梅田
理事長・総院長

「口腔ケア」って何?なぜ重要なの?

「口腔ケア」とは、歯と歯ぐきの境目に付いたプラーク(歯垢)を取り除くことで、口の中を清潔にし、健康を保つためのケアのこと。プラークには歯周病菌をはじめ、口の外から入ってきた細菌やウイルスなどが多く含まれています。また、歯周病菌はウイルスが粘膜に侵入するのを助ける酵素を出すことが研究で分かっています。口腔内を清潔にし、細菌やウイルスなどを減らすことは、インフルエンザや誤嚥性(ごえんせい)肺炎などの疾患の予防になるといわれています。そのためには、ブラッシングや舌のケアなど、毎日のセルフケアがとても重要です。

正しいブラッシング方法は?

プラークを除去するには、ブラッシングが有効。プラークは水に溶けにくく、歯にしっかりと付着していて簡単には落ちません。歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先を当て、毛の側面と歯の側面を密着させるように、1本ずつ丁寧にみがきましょう。

プラークを取り除くには、「ながらみがき」が効果的!

テレビを見ながら、お風呂に入りながらなど15~20分かけて、しっかりみがき上げる「ながらみがき」を夜寝る前に取り入れてみましょう。歯みがき粉はすぐに泡立ち、すっきりして短時間で歯みがきを終えてしまうので、付けなくてOK。しっかりみがくことを毎日の習慣にすれば、口内環境が改善されます。

ブラッシング以外のケアの仕方って?

舌の汚れである「舌苔(ぜったい)」は、細菌や食べかすなどの汚れが集まったもので、舌が白っぽくなり、口臭の原因にもなります。これを取り除くのも、大切な口腔ケアの一つです。まず舌を湿らせて、専用のブラシで舌の奥から手前にかき出すように、3回ぐらい優しくブラッシングします。舌を傷つけるので、歯ブラシではなく、必ず専用のブラシを使いましょう。

フロスを使うのは?

プラークは“歯と歯ぐきの間”に付いているので、フロスで“歯と歯の間”をみがいてもあまり効果的ではありません。ただし、虫歯菌は歯と歯の間にいるので、虫歯を予防し、歯を守るという意味ではフロスは効果的。その際も必ずブラッシングとセットで行いましょう。

【フロス】

中指に巻きつけ、人指し指でぴんと張り、歯間に斜めにゆっくりと差し込みます。歯の側面をこすりながら2~3回上下させましょう。

うがいは効果がある?

水に溶けにくく、歯にしっかりと付着しているプラークは、うがいでは簡単に落ちません。除去するには必ずブラッシングをしましょう。洗口液(マウスウォッシュ)は、ブラッシングをした後で仕上げとして使うと効果的です。

医療法人 健志会 ミナミデンタルデザインクリニック梅田

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Well TOKK vol.19 2020年10月2日発行時の情報です。