【教えて!沿線のお医者さん!】風邪が治っても咳だけ続く…考えられる原因は?(明和病院+阪神電車)
※この記事は、阪神電車の沿線情報紙「ホッと!HANSHIN」2026年11月号に掲載された情報であり、掲載時点の情報となります。また、駅名表記について、記事に特段記載がない限り、阪神電車の駅となります。
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明和病院
内科 部長 坂井 良行先生
総合・一般内科を土台に、腫瘍内科や消化器内科など幅広く診療。肺がん患者の診療にも携わり、症状を総合的に診ながら鑑別・治療を行う。
『風邪をひいた後の咳は自然に治まることが多いですが、長引く場合は肺炎を起こしていたり、ほかの病気が隠れていたりすることも。咳止めで済ませず、なかなか良くならないときは原因を調べることが大切です。』
<明和病院>
■アクセス:鳴尾・武庫川女子大前駅▶徒歩約5分
https://www.meiwa-hospital.com/
感染後咳嗽(がいそう)やマイコプラズマ肺炎の可能性があります。
風邪の後、熱やだるさは治まったのに乾いた咳だけ残る場合は、感染によって気道が過敏になっている「感染後咳嗽」かもしれません。咳は3~8週間ほど続くこともありますが、徐々に軽くなり、自然に治まっていくのが特徴です。症状がなかなか軽くならないときは、「マイコプラズマ肺炎」も考えられます。マイコプラズマという細菌に感染すると、約2週間の潜伏期間を経て、発熱やだるさ、喉の痛みなど風邪に似た症状が現れます。若い人に多く、学校などで流行することもあります。多くの場合はそのまま回復しますが、約1割は肺炎に移行するといわれ、熱が下がって比較的元気でも、乾いた咳だけ長く続くケースがあります。

3日経っても症状が改善しないときはまず受診を!
マイコプラズマ肺炎の多くは比較的軽症で済みますが、一部の人は熱が続き、呼吸が苦しくなるなど重症化することもあるため、経過には注意が必要です。痰(たん)の絡む咳が続く場合は、肺炎球菌などによる細菌性の肺炎も考えられます。また、夜間や朝方に咳が出やすい「咳喘息」や、喉のむずむず感を伴いやすい「アトピー咳嗽」、そのほか「逆流性食道炎」など別の病気が隠れていることもあります。風邪のような症状でも、3日経っても熱が下がらない、3日目以降に咳が強くなる、軽くても2か月以上咳が続くなど、不調が続く場合は医療機関を受診してください。
Q 検査や治療法は?
マイコプラズマ感染症が学校で流行しています。感染や肺炎を起こしていないかを調べる方法と治療法を教えてください。
A
レントゲンや抗原検査を行い、症状の経過や流行状況も合わせて判断します。抗原検査が陰性でも否定できないことがあり、必要ならPCR検査も行います。マイコプラズマ肺炎には、抗菌薬を用います。
Q 学校や職場は休むべき?
マイコプラズマ感染症と診断された場合、周囲への感染を広げないために、学校や職場は休んだほうがいいですか。
A
一律の出席停止期間は定められていませんが、飛沫や接触で感染するため、咳がひどい間は周囲への配慮が必要です。体調が悪いときは無理をせず休み、登校・出勤する場合はマスクや手洗いを心掛けましょう。
◆風邪の後つらい症状が続くときの受診目安
1つでも当てはまれば医療機関で診察を
□3日経っても熱が下がらない、または咳が悪化する
□痰の量が多い、色のついた痰が出る
□息苦しさがある
□食事が摂れないほどつらい
~ホッと!HANSHINとは~
グルメやカルチャー、エンターテインメント、観光スポットに関する情報など阪神沿線の様々な「魅力」をぎゅっと紹介する沿線情報紙。阪神電車の各駅、阪急電鉄や近鉄(奈良線)の主要駅などで無料配布しています(毎月25日発行)。
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