約100年前の姿を残すレトロな趣のある銭湯
大正12(1923)年から100年近くにわたって営業。薪を使った釡焚きを今も続けている。玄関の屋根や風呂場の壁面タイルを使ったモザイク絵は創業時のままのもので、脱衣所や浴槽も50年以上ほぼ変わっていないというから驚き。繊細で鮮やかなタイルの風合いなど、昔ながらの銭湯らしさが至るところに感じられ、その魅力に引き込まれること間違いなし。
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今日では珍しい、円形の主浴槽。関西では浴槽が浴場の中央にある銭湯が多く、その周りに座って掛け湯をし、浴槽から湯をくんで体も洗うため、以前はこのような造りが多く見られたのだとか。
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昔ながらの風貌の正面玄関。日本の伝統的な建築様式・唐破風(からはふ)の屋根が印象的。
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カランの下に桶が置けるように段を設けているのも、昔からの関西式。