【教えて!沿線のお医者さん!】ぼやけて見える、視界がゆがむ…目の病気について教えて!(兵庫医科大学病院+阪神電車)
※この記事は、阪神電車の沿線情報紙「ホッと!HANSHIN」2026年5月号に掲載された情報であり、掲載時点の情報となります。また、駅名表記について、記事に特段記載がない限り、阪神電車の駅となります。
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https://healthcare.hankyu-hanshin.co.jp/doctor/
<教えてくれた先生はコチラ>

兵庫医科大学 眼科学
助教 吉村 彩野先生
眼形成が専門。眼瞼下垂(がんけんかすい)や内反症<逆さまつ毛>などの瞼(まぶた)の手術を中心に、眼瞼けいれんを含む神経眼科領域の診療・研究にも携わる。
『見えづらさや眼精疲労など、目の不調は生活の質を下げる原因になります。特に加齢による目の衰えは「アイフレイル」と呼ばれ、活動量や認知機能の低下を招くこともあります。気軽に眼科医に相談してください。』
<兵庫医科大学病院>
■アクセス:武庫川駅▶徒歩約5分
https://www.hosp.hyo-med.ac.jp
年齢とともに見え方が変わってきたら病気のサインかも。
「ぼやける」「歪んで見える」「まぶしい」「視野が欠ける」などの見え方の変化は、白内障、加齢黄斑変性、網膜剥離、緑内障などのサインである可能性があります。白内障は40歳ごろから徐々に水晶体が濁って固くなっていく老化現象で、視力低下、かすみ、まぶしさなどを感じるようになります。水晶体を人工レンズに入れ替える手術で改善しますが、進行の程度や網膜の病気の有無で、手術の難易度や術後の見え方に影響することがあります。加齢黄斑変性は網膜の中心部(黄斑)に異常な血管が生じてものが歪んで見える病気。網膜剥離は、目の中に黒いゴミが増える、視野が欠ける、視力が急に落ちるなど、突然の変化が特徴で、どちらも場合によっては手術や治療が必要です。

自覚症状がないまま病気が進行してしまうこともあります。
緑内障は視野が欠けていく病気です。視界の異常に気づいた時にはかなり進行していることが多く、日本人の失明原因の1位とされています。一度失われた視野は元に戻らないため、少しでも早く治療を開始し、進行を抑えることが重要です。また、白内障や加齢黄斑変性、網膜剥離も、見え方の変化に気づかない人が少なくありません。症状がなくても、40代後半を迎えたら年に一度は眼科で精密検査を受けると安心です。
Q 飛蚊症(ひぶんしょう)は放置してもいい?
黒い点や糸くずのようなゴミが見える「飛蚊症」は加齢が原因と聞きます。眼科を受診せず放置しても問題ないでしょうか。
A
視界に見えるゴミが1~2個程度であれば、加齢にともなう可能性が高いです。ただし、急に数が増えた場合は、網膜に穴があいていたり、網膜剥離が起きていたりする可能性も。放置すると視力低下や失明の恐れがあるため、早めに受診しましょう。
Q 目の定期検査は健診でもいい?
会社の健診で、視力や眼圧の検査をしています。こうした健診を毎年受けていても、眼科で精密検査を受けたほうがいいですか。
A
眼科の精密検査では、網膜の断面を細かく撮影できるOCTという検査機器や視野検査を用いて詳細に調べるため、緑内障などの病気を見つけやすくなります。40歳を過ぎたら年一度は受けることをオススメします。
◆この症状があれば眼科受診を検討しましょう
□ メガネをかけても見えにくい
□ まぶしさを強く感じるようになった
□ 歪んで見える・視野が欠ける
□ 黒いゴミがたくさん見える
~ホッと!HANSHINとは~
グルメやカルチャー、エンターテインメント、観光スポットに関する情報など阪神沿線の様々な「魅力」をぎゅっと紹介する沿線情報紙。阪神電車の各駅、阪急電鉄や近鉄(奈良線)の主要駅などで無料配布しています(毎月25日発行)。
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