【堺サンドイッチキャンパス】学びの場「男・本気のパン教室」第1回を開催!

2020年8月26日(水)、堺市在住の65歳以上の方を対象に、得意を増やし、家族も喜び、そして地域で教える担い手として活躍をめざす堺サンドイッチキャンパスのプログラム「男・本気のパン教室」がスタートしました。パンにさまざまな思いを持つ、本気の男性8名が受講生です。講師は大阪でパンの新しい形を追求し続けるPAINDUCEの米山雅彦さん。全6回の講座を通して、本気でパン作りを学んでいきます。

場所は、堺市中区小坂のイズミヤ泉北店のフードコート。周りには住宅が立ち並ぶ地域のショッピングセンターの一画に、オーブンなどの機材を準備した特設会場を設置。買い物途中の方々が、時折興味深そうに覗かれていました。

パン作りの基本を学びます。焼きたての美味しいパンをめざして

まずはスライド資料を使って、堺サンドイッチキャンパスのこと、男・本気のパン教室の狙いをお伝えし、早速調理がスタートしました。第1~3回の講座では、クリームパンとハムチーズパンを作ります。

まずは、カスタードクリーム作り。今回は米山さんが作りながら、混ぜる順番と火力、練りあがり後の即冷却など美味しく作るポイントを伝えてくださいました。参加者のみなさんは、熱心にメモをとり、時折質問する様子も見られました。

次に、生地作り。米山さんのデモンストレーションを見ながら、混ぜる順番、混ぜ方、捏ね方、叩き方、について、それぞれなぜそのようにするのかという理由も教わりました。みなさんメモをとり、米山さんの手つきを真似してイメージトレーニングをしていました。

その後は、いよいよみなさんで生地作りの実践へ。初回ということで、今回は予め材料は計量済み。それぞれ準備された材料とレシピを確認するところから始めました。
イーストの力を弱めないために混ぜる順番も大切。ボウルの中でバター以外が混ざってひとまとまりになったら、ビニールを敷いた机に出して、捏ねていきました。しかし、これがなかなかの重労働。のばしてまとめてのばしてまとめて…生地がつるっとしてきたら、机に生地を叩きつける工程に移りました。「叩く」という作業の目的は弾力を出すため。そのため、生地を手から離さずに打ち付けるのが大事なのだそう。これも、生地に弾力が出るまで、叩いて丸めてを繰り返しました。米山さんはお一人お一人の生地を触りながら、「もう少し叩いて」「そろそろバターを入れましょう」と声をかけられていました。
バターを入れたら、また、のばしてまとめてを繰り返し、先ほどと同様に、叩いて丸める作業を続けました。米山さんのOKがでたら、生地をボウルにいれ、ボウルごとお湯を張った発泡スチロールにいれて1次発酵が始まりました。ここまで一連の作業を体験してみたみなさんは、「生地を捏ねることがこんなに大変なんて…」と感想を言いながらも、次の工程が楽しみな様子でした。

発酵を待つ間ほんの少し休憩したら、次は、「分割・丸め」からベンチタイム(パン生地の休憩)までの工程のデモンストレーション。みなさんはメモをとり、質問をしながら、米山さんの手つきを真似てしっかり学んでいました。米山さんによるお手本が終わった後は、今度はみなさんそれぞれの生地を分割し丸めていきました。

みなさんの生地もベンチタイムに入り、一息ついている間には、お隣の方や米山さんと談笑し、場も和んでいました。
そしてベンチタイムが終わり、いよいよ「成形」へ。クリームパンは、生地を広げてカスタードクリームをのせて包み、切れ目を入れて、グローブ型に。初心者でも失敗しないポイントを教えてもらいました。ハムロールパンは、広げたパン生地にハムをのせ、くるくる巻いて、二つに折ってから切れ目を入れて広げた、めがねのような形になりました。
みなさんしっかりと2つの形の作り方を覚えて、迷うことなく形が出来ていました。そして、そのままスムーズに2次発酵へと移りました。

ついに焼きあがり!おいしそうな香りが漂います

2次発酵が終わると、最後に形を仕上げ、オーブンに入れて焼きあがりへ。まずは米山さんのデモンストレーション用のパンが焼きあがりました。続いて、みなさんのパンも仕上げをしてオーブンに入れていきました。ぞれぞれのパンの完成を待つ間、焼きたての米山さんのパンを試食しながら、おしゃべりも弾み、みなさんはやりきった充実感でいっぱいの様子でした。
終了が14時になり、みなさんお疲れのご様子でしたが、焼きたてでやわらかい、いい香りのパンができあがりました。
最後には米山さんからみなさんへ「ぜひ家で練習してくださいね」とのメッセージもありました。

次回は9月23日です。今度はみなさんで計量から始め、カスタードクリームも作ります。今回は時間の都合で十分にはできなかった自己紹介も行います。次回もお楽しみに!