【堺サンドイッチキャンパス】学びの場「男・本気のコーヒー教室」第4回を開催!

ずっと健康で暮らすために大切なこと。それは、「あるく・しゃべる・たべる」。
学びと「あ・し・た」をはさみこんだプログラム「堺サンドイッチキャンパス 学びの場」を開催しています。
全6回の講座を通してコーヒーの知識や技術を学ぶことで、自分も美味しい、そしてそれを飲む相手も嬉しい、そんな一杯を追求します。
2020年11月12日(木)には、イズミヤ泉北店で「男・本気のコーヒー教室」第4回が開催されました。講師は引き続き、上野真人さん(LANDMADE)です。

今までの講座で、ペーパードリップでの「抽出の仕組み」を学び、繰り返し練習をしておいしいコーヒーを淹れる技を習得しました。しかし、家庭でコーヒーを淹れる道具は他にもいろいろあります。そこで、今回のテーマは「様々な器具で抽出」です。
3つの異なる器具を使って、それぞれの器具の特性に合わせたおいしいコーヒーを淹れるテクニックを学びます。

まずは、いつものように今回の講座までの1か月間に起きたコーヒーにまつわるエピソードをお話していただきました。
「豆を深煎りから中煎りに変えてみた」「自分の求めるコーヒーを探りたいと思い、いろいろ試している」「喫茶店を探し、コーヒーの味や淹れ方に注目するようになった」といった声があり、日常でも試行錯誤しながらおいしさを研究している様子がうかがえました。

コーヒーを淹れる2つの軸

今回は初めての器具を使って、自分たちでレシピを作る事がゴール。
「今回の講座がダントツ難しい」と上野さんが言うと、参加者の皆さんの表情が引き締まりつつも、ワクワクした雰囲気になりました。

まずはレシピを作るための基礎知識として、コーヒーの味を変化させる軸と要素について教えて頂きました。
コーヒーの味を変える軸は大きく2つ。
(1)濃度 〔味が濃い/薄い〕
(2)抽出効率 〔過抽出で雑味がある/未抽出で味が出ていない〕

この2つの軸を調整して、2つの軸がちょうどクロスするおいしさの「ストライクゾーン」を目指します。

それぞれの軸を変化させる要素は以下の通りです。
(1)濃度:①粉の量 ②水の量
(2)抽出効率:①温度 ②挽き目 ③時間

「どれがいい、どれが大事ということではなくそれぞれの要素のバランスが大事」と話す上野さん。
グラフを見て改めてコーヒーのおいしさやバランスを学び、納得の表情と共に実践スタートです。

オリジナルのおいしいコーヒーレシピを作ろう

おいしいレシピを作るためには、まず味の違いがわかること!
濃度と抽出効率それぞれ、不足・適切・過剰になっているコーヒーをカッピングで飲み比べました。

今回使った器具は「フレンチプレス」「コーヒーメーカー」「クレバー」の3つ。
初めて見る器具に、参加者の皆さんも興味津々です。
2~3人のチームに分かれ、別々の器具を使って淹れてみます。

まずは今までの方法を参考にしつつ適当に淹れてみて、調整していきます。
「ちょっと雑味がでちゃったな」「先生、味を見てください!」「次は時間を30秒短くして…」など試行錯誤が続きました。

コーヒーメーカーは簡単だけど時間と水の量が調整できない、クレバーは手間がかかるけれど要素を調整し安定した味を出しやすいなど、それぞれの器具には特性があります。
使う器具に合わせて、1回ごとに味をみながらバランスを取っていきます。

5~7回ほど淹れてみると、納得のいくおいしいコーヒーが出来上がり!
皆さんいい笑顔でした。
最後の1杯は、先生からのお題ももらって更においしい淹れ方にチャレンジもしてみました。

「帰ったらクレバーを絶対買う」「家で淹れる最高のレシピも開発したい」と、これからの意気込みも満タンで、いつも以上に盛り上がりました。

上野さんからは、「コーヒーの淹れ方にルールはありません。すべての要素とバランスを取ってストライクゾーンにもっていくものです」とコメントをいただきました。
日々の変化を見ながら、コーヒーの淹れ方をノートに書き残すといいとアドバイスもしていただきました。

次回は応用編となる「豆とミルクの関係」です。次回もお楽しみに!