【教えて!沿線のお医者さん!】胃もたれや食後の不快感、どんなときに受診すればいい?(兵庫医科大学病院+阪神電車)
※この記事は、阪神電車の沿線情報紙「ホッと!HANSHIN」2026年10月号に掲載された情報であり、掲載時点の情報となります。また、駅名表記について、記事に特段記載がない限り、阪神電車の駅となります。
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<教えてくれた先生はコチラ>

兵庫医科大学
健康医療学 主任教授 富田 寿彦 先生
内視鏡センター長を務めるほか、梅田健康医学クリニックで診療にあたる。機能性ディスペプシアの病態研究や便秘のガイドライン作成にも取り組む。
『胃もたれや不快感はよくある症状ですが、受診することで適切な治療につながったり、思わぬ病気が見つかったりすることがあります。検査で異常がなければ安心にもつながるので、気軽に医療機関に相談してください。』
<兵庫医科大学病院>
■アクセス:武庫川駅▶徒歩約5分
https://www.hosp.hyo-med.ac.jp/
症状が軽くても、病気が軽いとは限りません。
胃には、上部が広がって食べ物を一時的に溜めておく「貯留能」と、消化した食べ物を十二指腸へ送り出す「排出能」という機能があります。貯留能が低下すると少量の食事でもすぐに満腹感を覚え、排出能が低下すると食べ物が胃に長く滞り、もたれやすくなります。脂っこい食事やストレスなどによって、胃の働きが低下しやすいことも分かっています。また、胸やけは、胃酸が食道へ逆流することで起こります。このように、症状と胃の状態はある程度の関係がありますが、不快感を覚える部位や感じ方は個人差があります。自分では軽い症状だと思っても、血液検査や超音波検査、内視鏡検査などで調べると、胃潰瘍(いかいよう)や逆流性食道炎、胃がん、膵臓(すいぞう)の病気などが見つかることもあります。
異常が見つからない「機能性ディスペプシア」も治療できます。
検査で異常がなくても、胃もたれや早期飽満感、みぞおちの痛みや灼熱感が続く場合、「機能性ディスペプシア」の可能性があります。以前は「慢性胃炎」や「気のせい」とされることもありましたが、現在は、ストレスなどの影響で胃腸の働きが乱れたり、刺激に敏感になったりすることが関係していると考えられています。検査で重大な病気がないと分かり、不安が和らぐことで改善する方もいます。必要に応じて胃酸を抑える薬や胃の動きをよくする薬なども処方できるので、症状が続く、または繰り返す場合は受診してください。

Q 検査を受けるのが怖いです
胃カメラなどの検査が苦しそうで、病院に行くのをためらってしまいます。症状が軽くても、検査を受ける必要はありますか?
A
現在は、鎮静剤の使用や細径の内視鏡など、身体への負担を軽減する検査方法が増えています。検査を受けることで、がんなどの重大な病気の早期発見や適切な治療につながります。まずは医師に相談してください。
Q 市販薬を飲んでもいい?
胃が痛い、もたれるといったとき、市販の胃薬を飲んで様子を見てもよいのでしょうか?注意点があれば教えてください。
A
胃薬には胃酸を抑える薬、粘膜を守る薬、胃の動きを改善する薬などがあります。薬剤師に相談して症状に合った薬を選び、用法・用量を守って短期間使用してください。改善しない・繰り返す場合は受診してください。
◆胃腸トラブル時の受診目安
どれか1つでも当てはまったら受診をオススメします
□胃もたれや不快感が続く、または繰り返す
□食欲が落ちている
□体重が減ってきた
□黒い便が出た
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