梅雨に調子を崩しやすい人が、まず整えたい3つのこと

梅雨に入ると、決まって調子を崩す。
特別に無理をしているわけではないのに、体が重く、気が乗らない。
夜は眠っているはずなのに、朝になると疲れが残っている。

私たちは、こうした梅雨特有の不調を、「体調管理が足りないから」「もっと気をつけなければ」と、つい自分の問題として受け止めてしまいがちです。

しかし実際には、梅雨の不調にははっきりとした理由があります。
梅雨で気圧や日照時間といった天候が変わることで、心と体の調子が乱れやすくなるためです。

梅雨の時期を少しでも快適に過ごすためには、こうした仕組みを知り、梅雨の気候に合った対処法を取り入れることが大切です。

1.梅雨に起こる気象変化が、不調を引き起こす

梅雨の環境で、特に影響が大きいのが低気圧と日照時間の減少です。

①気圧の低下
梅雨は、低気圧が続く季節です。
低気圧になると、体は外の環境に合わせて、血管や血流、呼吸の状態を調整しながら、体温や体の働きを一定に保とうとします。

こうした調整は、本来、自律神経が自然に行ってくれるものです。
しかし低気圧の状態が長く続くと、体は常に細かな調整を求められ、自律神経に負担がかかりやすくなります。

その結果、体のオン・オフを切り替える働きがうまくいかなくなり、だるさや頭の重さ、集中しにくさといった不調を感じやすくなります。

②日照時間の短さ
梅雨は、曇りや雨の日が多く、自然光を浴びる時間が減ります。
実際、6月の日照時間は5月と比べて2〜3割ほど短くなる地域が多いとされています。

日光は、体内時計を整えるだけでなく、「セロトニン」と呼ばれる脳内物質の分泌を促す重要な刺激でもあります。
セロトニンは、気分を安定させ、前向きな気持ちを保つ働きを持ち、日中の覚醒や集中を支える役割を担っています。
また、夜になると睡眠を促すホルモン(メラトニン)の材料にもなります。

そのため、日照不足が続いてセロトニンの分泌が減ると、
・朝になっても体が目覚めにくい
・日中も気分が沈みやすい、集中しにくい
・夜になっても眠気が訪れにくい

といった状態が起こりやすくなります。

2.梅雨の時期に自立神経が乱れやすい理由

自律神経とは、私たちが意識しなくても、呼吸や心拍、体温、睡眠など、生命活動の土台を24時間休まず調整してくれている神経の仕組みです。

本来、自律神経は一日の流れに合わせて
・朝から日中にかけては、体を動かすための活動モード(交感神経が優位)
・夜になると、体を休ませるための休息モード(副交感神経が優位)

へと、自然に切り替わるように働いています。

しかし梅雨のように、気圧が不安定な状態が続き、日照時間も短くなると、自律神経は環境への対応に追われ、負担が大きくなり、切り替えがうまくいかなくなります。

その結果、
・体は疲れているのに、気持ちや頭は張り詰めている
・夜になっても、うまく休息モードに入れない

といった状態が起こりやすくなります。

3.梅雨の雨の日におすすめしたいセルフケア

梅雨のセルフケアで大切なのは、調子を無理に上げようとしないことです。
必要なのは、体が自然に回復へ向かえる条件を整えること。

① 朝は「光を浴びる」ことを最優先にする
雨の日であっても、起きたらカーテンを開け、外の光を目に入れましょう。
曇り空の光でも、室内照明とは比べものにならない刺激になります。

朝に光を浴びることで体内時計が整い、自律神経が自然と活動モードへ切り替わります。

②睡眠の質を意識する
・夜は照明を少し落とす
・寝る前のスマートフォン使用を控える
ぬるめ(38~40℃)のお風呂に浸かる

特に入浴は、睡眠の質を高めるうえで重要です。
一度深部体温を上げ、その後ゆっくり下がることで、体は自然に休息モードへ切り替わります。

③低気圧の日は、食事で内側から整える
・生姜、ねぎ、みょうがなどの香味野菜
 体を温め、血流を促す働きがあります。

・豚肉、卵、納豆などビタミンB群を含む食品
 ビタミンB群は、体や脳がエネルギーをつくり、きちんと働くために欠かせない栄養素です。不足すると疲れやすさやだるさを感じやすくなります。

低気圧の日は、体が回復するのを助ける食事を意識してみてください。

4.最後に

梅雨の不調は、見方を変えれば、気圧や日照といった環境の変化に対して、体がきちんと反応している結果です。

だからこそこの季節に大切なのは、無理に調子を取り戻そうとすることではなく、体が自然に回復できる条件を、整えてあげること。

朝に太陽を浴びること。
夜にきちんと眠ること。
食事で、内側から整えること。

“人生を変えるのは、一生に一度の大きな変化ではなく、日々の習慣の積み重ねの結果である”
ジェームズ・クリア(作家)

今日できる小さなケアを、大切にしてみてください。

 

記事の監修元:Upmindについて

東京大学発。主に175万ダウンロード超の国内最大のマインドフルネスアプリUpmindを開発。マインドフルネスが「科学的に効果が実証されている健康習慣」として広く認知され、日常生活に根づくように研究・普及活動を行っています。また、自律神経を整えるためのセルフケア習慣を、科学的エビデンスに基づいて発信しています。

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