【教えて!沿線のお医者さん!】受ける?受けない?「乳がん検診」(兵庫医科大学+阪神電車)

乳がんは「日本女性の12人に1人が生涯で乳がんになる」という報告もあるほど身近な病気にも関わらず、日本の乳がん検診の受診率はとても低いそうです。他人事と思ってはいられませんね。「どんな検査か心配…」そんな不安を払拭するため、兵庫医科大学の三好先生にお伺いしました!

※この記事は、阪神電車の沿線情報紙「ホッと!HANSHIN」2016年1月号に掲載された情報であり、掲載時点の情報となります。また、駅名表記について、記事に特段記載がない限り、阪神電車の駅となります。

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<教えてくれた先生はコチラ!>


兵庫医科大学 乳腺・内分泌外科学 教授
三好 康雄先生

●兵庫医科大学病院 武庫川駅→徒歩約5分
https://www.hosp.hyo-med.ac.jp


Q 乳がんはどんな病気なの?

40~50代の女性に多く、この年代の女性がかかるがんの約半数を占めています。発症年齢が低いため、子育てや仕事が忙しい人も多いでしょう。乳がんは、早期に発見すれば、9割は再発しません。検診を受けることは、とっても大切なことなんですよ。
乳がんが進行した場合は、抗がん剤や手術での治療を行います。乳房を切除しなくてはいけない場合も、兵庫医科大学病院では、がんの摘出と乳房の再建を同時に行う手術なども可能です。

Q 乳がん検診って痛いんですか?

検診は「マンモグラフィ」と「エコー」の2種類。それぞれ得意なことが違うので、50代以上はマンモグラフィ、40代はマンモグラフィとエコーの受診が推奨されています。また、40歳未満でも身内に乳がん経験者がいる方は、エコーを受診してもいいでしょう。痛みは人によりますが、月経前など胸が張る時期を避けて受診しましょう。

マンモグラフィ:1mm以下の石灰化も発見できるが、乳腺が発達している若い人は、乳腺が影になってしこりを見つけにくい。
エコー:年齢などを問わず、5mm以上のしこりは発見しやすい。

Q セルフチェックの仕方を教えて!

乳がんは、唯一自分で発見できるがんです。検診はもちろん、たまには自分で見て、触って確認する習慣をつけましょう。

①上半身裸で大きな鏡の前に背筋を伸ばして立ち、左右の胸の形がそろっているか、皮膚が引きつっているところはないかを確認する。
➁仰向けに横になり、右手を左わきに添え、手のひらで胸を外から内へ軽く押すようになで、しこりなどはないかを確認する。※左右行う。
③乳頭を指で挟み、液体などが出ないか確認する。
④両わきを触り、ふくらみなどがないか確認する。

 

 

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