【Well TOKK】Wellness講座「“正しい” メタボリックシンドローム対策!」

コラム

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メタボ対策=ダイエット(痩せる)と安易に考えていませんか? ダイエットの方法は様々に提唱されている一方で、科学や医学は日々進化しています。メタボリックシンドロームの正しい知識を得て、性別や年齢などを考慮した上で、正しい生活習慣を身につけて健康寿命を延ばしましょう。

 

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現職:京都大学メディカルイノベーションセンター特任教授、認定NPO法人日本ホルモンステーション理事長、京都大学名誉教授。京都大学医学研究科EBM研究センター長、同副研究科長、同教育研究評議会評議員、同探索医療センター長等を歴任。日本内分泌学会元理事長、日本肥満学会前理事長。紫綬褒章受章、武田医学賞、日本医師会医学賞ほか受賞。

 

 

 メタボのお腹の内側では何が起こっているのでしょう?

メタボリックシンドロームとは、脂肪が過剰にたまる“肥満”に、高血圧、糖尿病、高脂血症が重なってかかる状態です。そして問題は体重ではなく体脂肪であり、腹部のヘソの高さで測る内臓脂肪量は、メタボリックシンドロームの診断に有効です。

 

皮下脂肪と内臓脂肪の違い


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【皮下脂肪】
皮膚のすぐ下につき指でつまんだ時につかめる脂肪です。お尻や太ももに蓄積しやすく、一般的に女性につきやすいとされています。体型的には洋ナシ型と言われています。

 

 

 

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【内臓脂肪】
腹腔(ふくくう)内についた脂肪で、お腹がぽっこり丸く出るのが特徴です。体型的にはリンゴ型と言われています。
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これがメタボリックシンドロームなのです

 

 

 

メタボを男女別・年齢別に見てみましょう

現在、日本はメタボ人口が増加していると言われています。確かに、男性では特に40~60代のメタボ人口が増加していますが、女性では加齢に伴って徐々に増加し60代でピークに達します。逆に若い女性は、昔よりも平均体重が減って痩せ気味の傾向にあります。
日本人全体に「メタボが増えている」と叫ぶのではなく、男女別・年齢別に分けて見る必要があります。

 

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特定健康診査、2500万人のデータから見えてくる今後の健康対策

日本では2008年4月より、メタボリックシンドロームに着目した特定健康診査(メタボ検診)が実施され、2013年度には約2,537万人の受診者数を記録しました。
これだけの健康医療データを分析可能な状態で電子的に管理できている国は日本だけで、現在、保健指導の効果に対する解析が進んでいます。今後、世界に類を見ない膨大な健康医療ビッグデータの分析から、何が見えてくるのかが大いに期待されています。

「健康寿命」を延ばす3つのポイント!

日本が世界有数の長寿国になりつつある現在、人生の時期に合わせたヘルスケアが重要です。加齢は避けることは出来ませんが、老化を遅らせ、人生の豊富な経験と知恵で豊かな身心の活動性を維持することは可能です。
そのポイントとしては、「余分な脂肪をつけない」「筋肉量を増やす(保つ)」「骨を丈夫に保つ」の3つが挙げられます。
脂肪、筋肉、骨の3つに気をつけることで、老化予防にもつながります。それが末永く豊かな生活ができる肉体の獲得と精神の充実につながり、健康寿命を延ばすことにもなります。

 

POINT1
余分な脂肪をつけない
一般に健康的とされる体脂肪率の目安は、男性15~20%、女性は20~25%と言われています。体脂肪率を減らすためには、適度な運動と毎日の食事に気をつけることが大切です。

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内臓脂肪を減らす!

POINT2
筋肉量を増やす(保つ)
食事の量は昔と一緒なのに、何故か体重が増加してしまう…。それは加齢と共に筋肉量が低下し、基礎代謝も低下してエネルギーが蓄積されてしまい、痩せにくくなるためです。
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基礎代謝をアップ!

POINT3
骨を丈夫に保つ
健康的に運動を続けるためには、骨…特に膝や腰が丈夫であることが大切です。また骨が弱くなると、ちょっとしたことが大きな怪我(骨折など)につながってしまうため、注意が必要です。

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いつまでも動ける体に!

食生活の変化とメタボリックシンドロームや肥満症との関係

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前田和久先生 北千里前田クリニック院長
1996年ヒトアディポネクチン遺伝子クローニング、1999年ハーバード大学栄養部門留学。2002年大阪大学附属病院勤務(現在ウェイトマネジメント外来担当)。2015年前田クリニック院長に就任。
ウォルター・C・ウィレット博士の著書を翻訳し、『太らない、病気にならない、おいしいダイエット ―ハーバード大学公式ダイエットガイド』として刊行。

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〒565-0874 吹田市古江台4丁目119  【TEL】06・6832・8635

食事の「量」ではなく「質」を変えよう
「グッド・ダイエット」でメタボを改善

「ダイエットするには食事量を減らさないと」と思っている方が多いかもしれませんが、食事量を減らさずにダイエットをする方法があることをご存じですか?それが「質」にこだわった食生活の見直しと、適度な運動を取り入れた健康的な生活習慣によって、健康な体を目指す「グッド・ダイエット」という方法です。この方法で注目すべきは、食事の「量」に関する制約が特に設けられていないこと。「量」よりも「質」に注目し、良質な食品を摂取することと、より良い生活習慣の二人三脚で自然な体重の減少を目指します。世の中には多くのダイエット法がありますが、長年にわたるデータに基づいた方法はほとんどありません。

この「グッド・ダイエット」と呼ばれる理論は、北千里前田クリニック院長の前田和久先生が提唱しています。理論のベースは、アメリカ・ハーバード大学で1970年代から30年以上にわたって30万人ものデータを収集して確立された「ハーバード式ダイエット」。医療関係者の間では既に浸透しつつあるこの手法について、いかにして日本人に合う形で取り入れるかを検証して、新たに編み出されたものが「グッド・ダイエット」なのです。

グッドな食と生活習慣で、単に痩せるだけではなく健康な毎日となるよう、早速今日からスタートしましょう!

ウォルター・C・ウィレット博士による食品ピラミッド

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「グッド・ダイエット」の全体図とも言える食品ピラミッド図です。頂点に近づくほど摂取量は少なくて良いことがわかります。図の下部に注目してみましょう。まずは全粒穀物や野菜など、体にとって「質の良い」食品を増やすことと日常的に運動を取り入れることが大切です。適度なアルコールもOKです。

 

同じ量の食事でも
「グッド・ダイエット」では、体に良い油を積極的に取り、未精製穀類や良質な野菜、タンパク質を摂取することをおすすめしています。

%e3%81%94%e9%a3%afマヨネーズ ⇒ オリーブオイル・塩
サラダは、体に良くない脂肪酸を含むマヨネーズではなく、サラサラ血液をつくるなど、体に良い不飽和脂肪酸が摂取できる、オリーブオイルを使ったドレッシングで食べましょう。

白米 ⇒ 玄米ご飯
お米などの炭水化物は、人間の主なエネルギー源となります。白米よりもGI値※が低い玄米を選びましょう。
※食品に含まれる糖質の吸収度合いの指標

 

 

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